ユニット概要

ユニット長よりご挨拶

 ケミカルバイオロジー共用ユニットの進めるプロジェクトは、平成30年度文部科学省「先端研究基盤共用促進事業 新たな共用システム導入支援プログラム」における新潟大学の取り組みの一つとして採択されました。平成30年6月よりケミカルバイオロジー共用ユニット長として、プロジェクトを統括し、ケミカルバイオロジー分野において利用される質量分析器や次世代シーケンサーシステムなどの大型設備・汎用小規模設備を整備・共用化をするとともに、農学部C棟403/404室にオープンラボスペースを整備し、着任直後の若手研究者、短期滞在の外国人研究者が速やかに研究を開始出来るように支援をしております。
 文部科学省の事業としては令和2年度に終了しましたが、引き続き本ユニットが共用化した設備は、設備管理者である農学部教員の協力と支援を得て共用システムに集約されています。また、共用設備基盤センターおよび情報基盤センターの支援を受けてシステムの運用を行っています。この場を借りて御礼を申し上げますとともに引き続きご協力とご支援をお願い申し上げます。
 本プロジェクトが、ケミカルバイオロジー分野のみならず分野融合・横断研究の活性化、イノベーション推進、地域・産学連携、国際共同研究の推進に資する取り組みになるように、皆様に積極的にご利用いただきたいと思っております。

ケミカルバイオロジー共用ユニット長
農学部教授 伊藤紀美子

目的

 ケミカルバイオロジーは化学的手法に基づき生命現象を解明し、食料生産や食を通じた健康増進、環境、エネルギーに関わる諸問題を解決する学問分野です。ケミカルバイオロジー共用ユニットの活動の目的は、ケミカルバイオロジー分野での研究活性化・分野横断/融合研究・地域連携・産学連携・イノベーション・国際共同研究を推進する研究基盤を構築し、研究者を支援することにあります。学内の部局、研究センターと連携し、先端設備を整備・集約化し、共用化することによって、若手研究者、学生、短期滞在の海外研究者や留学生の研究を支援するとともに、彼らの研究力強化に繋げ、併せて、それらの機器を管理・運営する技術支援員を特殊業務に対応できる高度専門技術職員として養成することで、イノベーションがさらに推進されることが期待されます。

概要

 ケミカルバイオロジー共用ユニットは、農学部、大学院自然科学研究科、理学部生物学プログラム、工学部化学システムプログラム、医歯学系教員および超域学術院の若手助教など、ケミカルバイオロジー分野の研究戦略を同じくする教員およびこれを支援する技術系・事務系職員によって構成されています。本ユニットの教員、技術支援員、事務補佐員によりケミカルバイオロジー共用委員会を設置し、「ケミカルバイオロジー共用システム(大型設備)」、「小規模設備共用システム」「オープンラボスペース」の整備・管理・運営を行っています。
「ケミカルバイオロジー共用システム」においては大型設備である質量分析装置(GC-MS、LC-MS、LC-MSn)や次世代シーケンサーシステム等を公開・共用化しています。
「小規模設備共用システム」においては、リアルタイムPCRシステム、原子吸光光度計など小規模設備の公開・共用化をしています。
「オープンラボスペース」には「小規模設備共用システム」により共用化されている機器の内、クリーンベンチ、オートクレーブ、遠心機、分光光度計、ドラフト、ウォーターバス等、研究立ち上げに必須の機器34台(令和4年1月現在)が集約化されています。これらの機器は統括部局である共用設備基盤センターが運用する予約・課金システムであるOFaRSから予約が可能です。
 さらに、共用化推進にあたり、国際教育研究の拠点化を進める新潟大学刈羽村先端農業バイオ研究センター(KAAB)、地域連携研究の拠点化を進める地域連携フードサイエンスセンター(FSC)とも連携し、事業を進めております。

概要① 令和3年12月までの概要

 

概要② 令和4年1月からの概要

 

ケミカルバイオロジー共用委員会

伊藤 紀美子(農学部教授)ユニット長
佐藤 努(農学部准教授)
狩野 直樹(工学部准教授)
伊東 孝祐(理学部准教授)
柿原 嘉人(歯学部助教)
中島 真美(農学部技術職員)

ご利用相談窓口

ケミカルバイオロジー共用ユニット