超域学術院

研究プロジェクト事業(2006年度~2018年度)

事業概要

実施期間:平成18(2006)年度~平成30(2018)年度

超域学術院は、新たな分野や分野横断的な領域での先端的で国際的な水準を持つ研究の発芽・発展を醸成する特徴ある研究グループの集合体を形成することにより、大型研究プロジェクトの立ち上げや外部資金の獲得をめざし、 本学の研究の活性化と教育への展開につなげることを目的として設置されました(新潟大学研究推進機構超域学術院規程第2条)。

この目的を達成するため、平成18(2006)年度に人的支援を行う研究プロジェクトの公募を開始しました。研究期間は3年間とし、研究の進捗状況に応じて3年間の延長を可とするが、6年間を超えないものとしました。さらに、平成21(2009)年度から平成25(2013)年度まで、人的支援に加えてプロジェクト推進経費の支援を実施しました。これは、事業開始当初、プロジェクトの研究活動に要する経費については、「外部資金を獲得すること」としていましたが、個々の研究の進展を考慮し、必要と判断されたプロジェクトに対して研究資金の配分を行ったものです。助成の種目として、助成研究A(最大2000万円/年×3年間、人社系は最大1000万円/年×3年間)、助成研究B(最大500万円/年×単年)及び発芽研究(最大200万円/年×単年)を設定し、各々7件、2件及び3件のプロジェクトを支援しました。また、学長が新潟大学に必要と認め、国際的な研究水準を達成できると期待されるプロジェクト2件については、執行部主導の学長推薦プロジェクトとして立ち上げ支援しました。事業期間中、延長課題を含むのべ39件のプロジェクトを採択し、人的またはプロジェクト推進経費支援を行いました。平成30年9月末をもって全ての研究プロジェクトが終了しました。

当該事業終了後、半数以上のプロジェクトが科研費種目を維持または上位種目採択となりました。また、5件のプロジェクトが科研費以外の競争的外部資金採択額を増大しました。さらに、1件のプロジェクトが研究センター化しました。なお、期間中に博士課程の学生を指導したプロジェクトが21件あり、若手研究者の育成に貢献しました。

表 研究プロジェクト事業による支援

研究年度 種目 採択プロジェクト数(延長課題を含むのべ数) 人的支援:配置人数(のべ数) プロジェクト推進経費支援:総額(千円)
H18(2006)~H20(2008) 15 17
H21(2009)~H25(2013) 12 7
助成A 7 10 113,010
助成B 2 0 4,774
発芽研究 3 5 2,238
  39 39 120, 022

採択プロジェクト一覧はこちら

追跡調査

プロジェクト支援後の科研費等競争的研究費の採択について、追跡調査を行いました(平成30年度URAによる調査)。

  • 科研費の研究種目が上位となったもの: 5件(13.2%)
  • 科研費の研究種目を維持できたもの: 16件(42.1%)
  • そのほか外部資金獲得額が増大したもの: 5件(13.2%)
  • 科研費の研究種目が下位となったもの: 2件(5.3%)
  • 科研費の採択がないもの: 12件(31.6%)

その他の成果

  • 研究センターとなったプロジェクト: 1件( 朱鷺・自然再生学研究センター)(2.6%) ※現 佐渡自然共生科学センター
  • 期間中に博士課程学生を指導したプロジェクト: 21件(55.3%)