第1回 カーボンニュートラル次世代人材育成セミナー (2023年度第1回 新潟大学カーボンニュートラル融合技術研究センター研究会)を開催しました。
2023年9月15日(金)に、新潟大学研究統括機構カーボンニュートラル融合技術研究センター(IRCNT)と新潟県が主催し、カーボンニュートラル次世代人材育成セミナーを開催しました。オンラインとオンサイトのハイブリッド開催となった今回は、オンラインで約80名、現地に約120名の合計約200名が参加しました。参加者には、新潟大学内の学生・教員だけでなく、全国の企業関係者も多数含まれ、本セミナーへの関心の高さが窺われました。
開会の挨拶では、IRCNTの児玉竜也センター長から、今回のセミナーの意義や本セミナーで講演を務められる本学の研究者が新たにセンターに加わることで更なる発展を目指すことが述べられました。
招待講演では、荒川忠一 東京大学名誉教授から、日本で今後の展開が期待され新潟県村上市・胎内市沖でも開発計画が進む洋上風力発電について世界と日本の現状をご紹介いただきました。また、岡崎 健 東京工業大学名誉教授から、水素の利活用にかかる課題と期待・新潟県2050年カーボンゼロ実現に向けた戦略をお話しいただきました。お二人の先生ともに、若い研究者や学生に向けて期待を込めてお話ししていたのが印象的でした。
本学の研究紹介では、まず、山縣貴幸准教授から、風力発電風車ブレード表面の摩耗の評価方法について研究紹介がありました。また、後藤和泰准教授からは、太陽電池の材料開発についての研究紹介がありました。気鋭の研究者の研究発表ということもあり、参加者の真剣に聞き入る姿が見られました。
閉会の挨拶では、新潟県産業労働部 創業・イノベーション推進課の川島俊哉課長から、2050年カーボンニュートラル実現に向けた新たな技術革新の必要性とそれを担う学生や若手研究者への激励が述べられました。
IRCNTでは、今回のようなカーボンニュートラル実現のための最先端の技術開発についての一般への情報発信や、次世代人材の育成を目的とした講演会等の企画など、様々な取り組みを新潟県を含めた自治体との連携を図りながら行うと共に、引き続き世界最高水準の太陽熱・太陽電池・水電解技術の開発、並びにそれらの融合技術の開発を推進してまいります。
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