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第1回サイエンスカフェ 「医学×助産学×経済学 少子化と人口減少〜立場をかえて考えてみよう〜」を開催しました

2023年06月28日研究統括機構活動報告

新潟大学ELSIセンターでは、第1回サイエンスカフェ『医学×助産学×経済学 少子化と人工減少〜立場をかえて考えてみよう〜』を6月14日(水)に新潟大学旭町キャンパスそばの異人池建築図書館喫茶店にて開催いたしました。当日は、会場に登壇者を含めて約15名の参加があり、オンライン参加者を併せると約50名の参加申込みがありました。

開会の挨拶として、渡辺豊・新潟大学ELSIセンター長から、サイエンスカフェに込めた目的としてELSIセンターを様々な知見の出会いの場としたいこと、そして本日のトピックである少子化・人口減少に関する意見交換がそのきっかけとなることを期待する旨の挨拶がありました。

その後、司会の有森直子教授(新潟大学医学部保健学科)の進行で話題提供が行われました。まず溝口由己教授(新潟大学経済科学部)から、経済学の立場から現在議論されている子育て・少子化支援の問題点が提起され、その中でも男性も女性も働きやすい労働環境を目指す「働き方改革」が重要であるとの指摘がなされました。

続いて荒川修医師(ARTクリニック白山理事長)から、日本の少子化が長期にわたる構造的な問題であることが示され、またその中で生殖医療に携わる医師としての視点から子育て・少子化支援の問題点が、他国との比較を交えた形で示されました。

2つの異なる観点からの話題提供を受けて、モデレーターである三善美奈子氏(新潟大学大学院保健学研究科)より助産師としての立場から、子どもを持つことを「リスク」と考える風潮に対する問題点の指摘がありました。その後のフロア・オンライン参加者を交えた質疑応答では、子育て支援策の問題点や少子化の改善方法や、労働環境の整備などについて質問がなされ、活発な意見が出されました。

最後に、白川展之・新潟大学ELSIセンター副センター長より閉会の挨拶として、「サイエンスカフェ」という用語の由来の紹介があり、サイエンスカフェとして目指すべき視点が示されました。

新潟大学ELSIセンターは、今後も様々なELSI /RRIに関するトピックを取り上げ、異分野の視点を交えた意見交換の場としてサイエンスカフェを実施して参ります。

サイエンスカフェの当日の様子は、新潟日報(2023年6月20日・新潟地域面)でも紹介されました。
  

本件に関するお問い合わせ先

新潟大学研究統括機構ELSIセンター
Email : elsi@jura.niigata-u.ac.jp