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カーボンニュートラル融合技術研究センター発足記念講演会を開催しました

2022年09月20日カーボンニュートラル融合技術研究センター活動報告

2022年9月14日(水)に新潟大学研究推進機構は、「カーボンニュートラル融合技術研究センター(IRCNT)」の発足を記念し、講演会を開催しました。企業や他大学等からの約60名を含む、約180名の参加者を迎え、盛会のうちに終了することができました。

IRCNTは、カーボンニュートラルを実現するために太陽熱利用分野、太陽光発電分野、水電解分野の世界最高水準の研究開発を推進し、早期の社会実装に取り組むことを目的に掲げ、太陽熱利用、太陽光発電、水電解の研究分野のトップランナーである新潟大学の研究者が中心となり発足した研究推進機構附置研究センターです。

会の冒頭では、牛木辰男学長、鈴木敏夫工学部長から、新潟大学の研究と教育の両面においてIRCNTが果たす役割へ期待が示されました。

続いて、文部科学省大臣官房審議官(研究開発局担当)林 孝浩様、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事 久木田正次様、新潟県知事 花角英世様よりご祝辞をいただき、2050年に日本がカーボンニュートラルを実現する目標を達成するために、社会実装を目指すIRCNTの研究成果に強い期待が寄せられました。

その後の記念講演で、東京大学教養教育高度化機構客員准教授 松本真由美様から、国内外の環境・エネルギー政策の最新動向について、また、NEDO技術研究戦略センターサステナブルエネルギーユニット長 仁木 栄様からエネルギー技術の展望について紹介があり、参加者が興味深く聞く様子が見られました。

IRNCTの技術紹介では、まず、センター長の児玉竜也教授から、太陽熱利用分野では太陽集熱による水熱分解水素製造システム等を開発、豪州での大型実証試験を展開するなど、世界を牽引する研究成果をあげていることが紹介されました。次に、副センター長の増田淳教授からは、太陽光発電分野については、太陽電池セルの高効率化、モジュール信頼性、屋外実証まで一貫した研究体制を構築している数少ない大学であることが紹介され、さらに、八木政行教授(副センター長)からは、水電解水素製造については、世界最小のエネルギーで水を電解することに成功し、太陽電池と組み合わせて世界最高水準の太陽光-水素変換効率で安定に水素を製造する実証を行っていることなどが紹介されました。

講演会終了後には、関連研究設備の見学会が実施され、学外から参加した約50名の参加者が、普段見る機会の少ない研究設備についての説明に興味深く耳を傾けていました。

学外からの参加者は、大学・企業に所属する方から高校生まで幅広く、IRCNTへの注目の高さが窺えました。

IRCNTでは今後、研究の強みである太陽熱利用技術、太陽光発電技術、水電解技術の社会実装に取り組み、それらを融合した新しい技術開発も強力に推進していきます。

センター長、副センター長写真

会場の様子
会場では幅広い層の参加者が耳を傾けました。