第2回「はかせと!」を開催しました

2022年09月05日スイングバイ・プログラム採用者支援活動報告

スイングバイ・プログラム(令和3年度採用者・第一期生)主催イベント「はかせと!」が8月24日に開催されました。本イベントは、若手教員が自らのキャリアとライフプランについて話をしながら、「博士」を目指す、あるいは「博士」に興味がある大学院生の悩みや疑問に向き合う交流会です。

第2回目となる今回のイベントでは、2児の父でもある脳研究所の宮下聡助教が登壇し、研究者にとっての“ライフ”ワークバランスについて、子育ても含めて若手教員のリアルな実態をご紹介。その後、参加者である大学院生の皆さんから自由に質疑応答を受け付けました。ハイブリッド開催となった今回は、オンライン・オンサイト合わせて登壇者を含めて当日の参加者が20名に上り、質問は尽きることなく、時間を延長しての開催となりました。

スイングバイ・プログラムでは、より多くの大学院生との交流の機会を設けるため、継続して本イベントを開催していきます。次回は10月に開催予定です。

【開催内容】
当日のQ&Aを一部ご紹介します!

Q: 一人暮らしの時と家族暮らしの時でワークライフバランスはどう変化したか。
A: 学生時代の一人暮らしは荒れていた。でも充実していた。今はその生活だと続けられない。若い時にしておけばよかったような友人との旅行や遊びができなかった。今となっては、昔の自分に、せめて月に2回くらい休めば、夏休みに旅行すればと伝えたい。今は、家族が成立していることを第一に、その上に研究を積み重ねるイメージで生活をしている。

Q: 人生とライフワークバランスをどのように理解しているか。
A: 研究が人生のすべてではなく、人生の一部に研究がある。

Q: 何を基準としてライフワークバランスを考えるべきか。
A: 健康。一人暮らしでも、家族がいても関係なく、健康が大事。一度健康を崩してしまうと立ち直ることが大変。自分がつらいなと感じるときはライフワークバランスが乱れているとき。

Q: 企業就職をされたことがあるか。また、企業への就活をしたことがあるか。
A: 就活はしたことないが、以前に博士人材向けの転職サイトに登録していたことはある。遺伝子の解析などをやっているため、需要はあった模様。ある会社から声もかかったが、まだ研究がしたかったので行かなかった。

Q: 自分がやりたい研究テーマを見つけるにはどうすればよいか。
A: いろいろな授業を受けたなかで、印象に残った授業があれば、その分野に興味があるのかもしれない。最初に面白いと思ったことを続けていくと自然とテーマができてくる。

Q: 修士や博士などの研究の修行中でも自由な時間を持てますか?
A: 修士の時などは指導教員、ポスドクなどとのやりとりなどもあって自分のペースで進められないことが多いと思うが、自分の時間をコントロールすれば自由な時間も確保できる。

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写真 座談会の様子