さきがけ(杉山清佳准教授)

2010年04月01日テニュアトラック事業研究成果

平成22年度の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に、杉山清佳 准教授の研究課題が採択されました。

平成22年度の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に、杉山清佳 准教授の研究課題が採択されました。

平成22年度(第1期)事業は10領域1378件の応募に対して121件が採択となりました。

「さきがけ」とは・・・

国(文部科学省)が示した戦略目標を踏まえ、JSTが研究領域を設定し、公募するもので、戦略目標に基づいて未来のイノベーションの芽を育む個人型研究です。研究総括とアドバイザーの下、年数回の合宿形式の研究発表などを通じて同じ領域に集まった研究者と交流・触発しながら3年間から5年間に渡り、研究に取り組みます。「さきがけ牧場」とも呼ばれ、ユニークなイノベーション・ヒューマンネットワークが形成されています。

なお、今回採択された3年型で、1課題あたり総額平均3000万~4000万円が提供される大型研究費です。

「さきがけ」のWebサイトはこちらです。

【採択領域】

「脳神経回路の形成・動作と制御」

【採択課題】

「臨界期を制御するホメオ蛋白質の新しい役割」(3年)

【概要】

子どもの脳の成長過程には、経験に応じて回路が作られる「臨界期」という特別な時期があります。臨界期に作られた回路は生涯個性として保たれることから、幼いころの体験・経験が重要視され、幼児教育の対象にもなっています。本研究では、脳細胞の発達・成熟により臨界期が制御される仕組みを明らかにしていきます。大人の脳で安全に臨界期を活性化することができれば、回路の再構築などの治療法の開発に貢献すると期待されます。