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キラルらせん超高分子膜にプログラムされた分子認識機能と電子・磁気機能のナノフュージョンによる超機能の創成(2007.10.1~2010.9.30)

2013年09月30日超域学術院プロジェクト

年次報告書0102

(1)発足時よりの目的、構想、目標

  1. 研究テーマの背景 3人の主要メンバー(リーダー青木、サブリーダー金子、八木)のそれぞれの分野(高分子合成、有機磁性体、錯体触媒)における独創的な研究シーズを持っていた。
  2. 本プロジェクトの方向性:3人の独創的シーズをそれぞれに発展・深化させ、また相互に分子レベルで融合(ナノフュージョンと命名)し、従来の手法ではできない機能(超機能と命名)を見出し、新しい領域を切り開くことを目標とした。
  3. テーマの具体的説明:
    • キラルらせん超高分子の合成制御の精密化および機構を解明し、さらにこの新高分子の新しい機能を開拓する。この機能と電子機能、触媒機能、磁気機能とのナノフュージョンを行う。
    • キラルらせん高分子にラジカル置換基を導入し、まったく新しいタイプの有機磁性体を実現する。このナノフュージョンにより新規な磁気光学効果を見出す。
    • キラルらせん高分子分離膜に触媒機能を持つ錯体を組み込み、まったく新しいタイプの触媒機能材料を実現する。この機能と不斉分子認識機能のナノフュージョンを行う。
  4. 研究の性格:独創的かつ基礎的なシーズを基盤とした基礎研究である。とともに、実用的応用的目標を明確に持っている。
  5. 具体的な数字目標(重点目標)
    ① インパクトファクター(IF)の高い学術誌への発表に重点をおいた。IFは波及効果の目安であり、基礎研究の価値の評価を表すと考えている。
    ② 科学研究費補助金獲得数に重点をおいた。このことも基礎研究の価値の評価を表すと考えている。
    ③ ドクターコース進学・入学学生数の増加に重点をおいた。研究を担うドクターコース学生が研究の現在そして未来の高度化に不可欠であると考えている。

(2)再構築(昨年)後に加えられた新たな目的、構想、目標

(1)で示した内容をさらに推し進めることに加えて、海外を含む学外メンバーとの連携を強化し、さらに学内外の他分野材料関係研究者との連携も図る。特に昨年よりコアステーションとして認定された「環境材料ナノ化学教育研究センター」との連携を深め、さらに大きなプロジェクトへの発展を目指している。