• ホーム >
  • ニュース >
  • 超音波物理の国際研究拠点形成と産業応用(2012.12.1~2017.11.30)

超音波物理の国際研究拠点形成と産業応用(2012.12.1~2017.11.30)

2017年11月30日超域学術院プロジェクト

物質中に多数存在する電子や原子が相互作用すると、1個だけでは起き得ない強磁性や超伝導などの顕著な物性が発現します。 私たちの研究グループでは、世界でも類を見ない超音波を用いた低温実験により、電子や原子がもたらす新しい物性の探索と解明を目的として研究を進めています。 特に、超音波によって世界初観測に成功したシリコン結晶の中にごく僅かに存在する原子空孔は、 半導体デバイスの微細化や基盤材料の高品質化が求められる最先端の半導体産業において、より高度な制御が必要となっています。 そのため、基礎研究で明らかになった原子空孔の知見をもとに、日本が世界に誇るシリコンウェーハメーカーと、 デバイスメーカーおよび新潟大学による産学共同研究が進展しており、超音波による物性物理の国際研究拠点の形成とともに、これからの重要な方向性と位置づけ、 新潟大学の強みを活かした戦略的基礎研究と実用化を目指した応用研究を加速します。

図1↑
希釈冷凍機KelvinoxHA400と4台並列超音波計測装置による実験の様子。
ドレスデン強磁場研究所のS. Zherlitsyn博士との共同研究。

図2↑
トップローディング型希釈冷凍機KelvinoxTLMを用いた極低温強磁場下での超音波実験の様子。

■中間報告

研究期間 平成24年12月1日〜平成29年11月30日