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基礎から応用に至るエキゾティック超伝導物質の基盤的研究(2011.4.1~2017.3.31)

2017年03月31日超域学術院プロジェクト

本学の超伝導研究グループが包括的に結集し、銅系高温酸化物超伝導体を中心として有機的に連携させている。 このことよってさまざまなエキゾティック超伝導体についての効率的な成果が得ることが期待できる。 さらにこれまでの応用研究グループにおける問題点も、理論グループ、基礎研究グループとの連携よりに解析することが可能となる。 これは本研究プロジェクトにおいて領域横断的に連携することにより始めて成しえる事であり、産業応用の観点でも大きな拠点形成の原動力となる。 エキゾティック超伝導物質であるとして

  1. 鉄ニクタイド超伝導
  2. 銅二重鎖面による擬一次元超伝導
  3. トポロジカル絶縁体であるビスマス系化合物
  4. 銅系酸化物超伝導体について研究を進めている。

いずれもこれらに数十万気圧(数十GPa)の高圧力を加えることにより原子間距離あるいは構造を変化させそれに伴う超伝導特性の変化及び結晶構造変化を調べることにより その機構解明を行う。

液体窒素で冷却された超伝導バルク材料の上にマイナスー効果によって浮上している磁石。
高性能な超伝導バルク材料は、高温超伝導体の実用化に重要である。

高圧物性測定用の圧力セルの試料空間に納められた電気抵抗測定用の試料。
内径1.5mmの圧力空間に10GPaの圧力発生が可能な改良ブリッジマン型圧力セルに用いられる。
圧力誘起超伝導体の探索に用いられる。