2025年07月16日スイングバイ・プログラム採用者支援研究成果
スイングバイ五期の柴田翔平助教が、日本火山学会学生論文賞を受賞しました。
日本火山学会学生論文賞(Best Student Paper Award)は、火山学に関する独創的で特に優れた論文を、投稿時点において学生として筆頭執筆した者に与えられる賞です。柴田翔平助教が茨城大学在籍時に発表した論文が受賞対象となりました。
柴田翔平助教の論文は北海道の屈斜路(くっしゃろ)火山で4万年前に発生したカルデラ噴火の推移を明らかにしています。広域なフィールド調査をもとに、大規模な水蒸気プリニー式噴火を認定し、噴火の推移モデルを復元しました。当該論文は、水蒸気プリニー式噴火の実態を地質記録から解明しただけでなく、カルデラ火山と水蒸気プリニー式噴火発生の関係性を議論していることから、防災上も重要な成果です。
左から、Conway Chris博士(産業技術総合研究所、受賞者の博士論文査読者)、柴田翔平助教(新潟大学、受賞者)、長谷川健教授(茨城大学、受賞者の当時の指導教官)
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